大人の隠れ家を作ろう! 今回はログハウス建築15日目 屋根施工をしたよ。
屋根施工は思いの外しんどかった。
もう今日の仕事中は、足裏のやけどと筋肉痛で大変だったよ。
屋根工事の概要はこんな感じだよ。
- 施工前の屋根は木製下地の上に防水シートが貼ってある状態、端っこは水切り金物が付いている。
- 屋根の材料は1パック89kgのアスファルトシングル その屋根材が11セットで重さ約1トン弱
- 250枚のアスファルトシングル全てに、ボンドを付け4ほんの釘で打ち止める
という事は傾斜のある不安定な屋根を動き回りながら1000本の釘打ち。
日光の照り返しで黒い防水シートは熱々、つま先だけで踏ん張るからふくらはぎとアキレス腱も限界だ。
小さなハウスの比較的軽い屋根材でこれだから、瓦屋さんはなんて大変な仕事なんだろうと思った。何事もやってみないとわからない物だ。
朝7時から活動開始、日曜の朝という事でご近所さんに配慮して8時から釘打ち開始だ。
これが今回施工する屋根材アスファルトシングル。
防水シートの上に、道路で使うアスファルトを接着剤として砂粒をシート状に貼り付けた物といった感じかな。耐候性、防水性が高く施工が楽なのが特徴だ。
一枚の幅は約1メートル高さが35センチ程。半分以上は重ねて貼っていくから、一枚張ると14センチ幅が仕上がる。真ん中の黒いボンドの層より下が屋根として露出する部分だ。
地上で接着剤を塗り二枚張り合わせて屋根上に運ぶのだが、これがなかなか重たい。
これがアスファルトシングル専用の釘、頭が大きく釘穴から漏水しないようにできている。
二枚合わせに貼り付けて屋根上に持ち上げたアスファルトシングルを屋根の上で順次はがして貼り付け。
それを一枚に4箇所アスファルトシングル専用の釘で止めて、念のために周囲に接着剤を塗布する。これを250枚繰り返すだけ...うん
二列目の屋根材は半分ずつ横にずらしながら貼っていくので、二列目はハーフカットから開始、ひっくり返してカッターで切ろう。
こんな感じでコツコツとひたすら重ねていく、足元の傾斜が地味につらいぜ。
バランスをとりながら力を込めるとふくらはぎに力が入りっぱなしですごい疲労感。
しかし今回のログハウスは、かなり傾斜が緩い方だ。
いかにもログハウスっぽい傾斜角の強い三角屋根は恐ろしくてとても素人では施工できないね。
今週は土曜日仕事だったので日曜しか使えない、もう梅雨まっただ中だしなんとしても一日で終わらせたいところ。
薄曇りとはいえ9時過ぎには黒い防水紙の上は暑くてもう裸足では歩けなくなる。靴では指先が曲がらないからつらい。職人がよく履く地下足袋の価値が分かったよ、靴底が曲がりフィットすることに価値があるのだ、屋根上には最高の価値を発揮するよ。
昼12時まで頑張って1/3程完成、もうこの後は写真を撮る余力が無かったよ。
2時まで仮眠をとって、おとんとおかんも引っ張り出して午後の部開始、途中ぱらぱらと降る雨にぬれながら、夕方になんとか棟まで張り終えたけれど、棟金物を付けた頃には、空は紫色 暗くなってくぎが打てなくなって終了。
写真は翌日出社前にコーキングしながら撮ったよ。
丁寧にやったから割ときれいに張れた。
薄い屋根材だけど15年程度はもつらしい、なかなか良い色合いだし自己満足。
棟金物の終いがよく変わらなくて苦労した、本来居住建物なら、屋根裏の熱気を排出する機構が必要なはずだが、今回のキットはそういう機構ではないらしい。
裏を伝って水が入り込まないよう防水重視でコーキング材で封印した。
建築から5年後の追記
建築から5年、夏の暑さにも冬の積雪にも耐え雨漏りなど屋根の機能には全く損傷は見られない、アスファルトシングル自体にも特に劣化はなく、粒が落ちるようこともないようだ。
ログハウスの屋根の雪下ろしについては一応60センチ程度を目安に二回ほどおこなった。屋根上は瓦屋根より滑らないので歩きやすく、除雪もしやすかったよ。
アスファルトジングル材は劣化した時、とり除かずに重ね貼りができるということでメンテナンスは比較的楽と言える素材だ、屋根材としての寿命は15年ほどらし、その程度は長持ちしてくれると良いな。
初出2010.6.21 再編集・写真追加・追記2016.1.30